非正規の正規化。というか、その身分制度を無くしたい

正規と非正規の壁を無くそうとする企業が日に日に増えて来ました。安倍総理も「この日本から ”非正規” という言葉を無くしたい」と言っています。※まあ彼の政策は結局、非正規から正規に人数を調整するだけで、それでは非正規という言葉は無くならないと思いますが。

この “非正規” という言い方は、日本だけの身分差別制度です。ひと昔前まではそんな呼ばれ方をしていなかったし、色んな働き方があることが当たり前だったはず。ところが、いつの間にかカースト制並みの階級社会となってしまいました。ここ 20 年ほどのことですね。

今朝、こんな記事を読みました。
[ファンケル、契約社員全員を正社員に]
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52648

こうして一斉に契約の切り替えを行うことは、企業の人材確保に有効な手段ですね。働きに見合った待遇が得られないと、優秀な人材から辞めて行きます。私は派遣社員になる直前にブラック企業にいたのですが、「もし働きに見合った待遇を得られていれば。もう少し人間らしく扱ってもらえていれば。」と心の中で思いながら、表向きは一身上の都合で辞めました。

かと言って正規になりたい非正規がたくさんいる中、特定の人だけ社員に誘っても応じにくいものです。私自身もそうでした。派遣先の社員にはなれないと他の人達が会社から言われている中で、自分だけが社員になったら…今は同じ立場で働いている派遣仲間との関係が、今後は大きく変わると思いました。

なので一斉に行うというのがポイントかもしれません。そして労働環境が改善され、企業のイメージアップが図れれば、更に優秀な人材が集まりやすくなります。
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昔勤めていた企業の話です。そこは離職率がとても高いベンチャー企業だったのですが、人気が高く、入りたい人がたくさんいました。顧客からの信頼も厚く、お陰で仕事がしやすい会社でした。

その会社は様々な評価制度や働き方を導入するなど、色々な試行錯誤を繰り返して来ました。残る人は超優秀で前向きな人ばかり。今では更に入りたい人が増え、あっという間に日本を代表する大企業となりました。大きな目標を持ち、それを実現できる優秀な人を集め、常にユーザのことを考え、そして社員それぞれの働きやすさを追求した結果だと思っています。何だか Google と似ているな …

何を言いたいかというと、企業が本当に気にするべきは「辞める人を引き留めること」ではなく、「いかに世に必要な企業になるか、会社に合う人材を大切にするか」だということです。日本的な企業ではよく「辞めます」と言うと引き止められたり、心無いことを言われたりします。けどそれをやると、その優秀な人はもう二度と御社のために動いてくれることは無いでしょう。

ちなみに優秀な人ほど自分の事業を持っている率が高いです。そういう人は何かあれば会社員を辞めても痛くないし、自分の事業が忙しくなると、本業ではない会社は辞めざるを得なくなります。

そもそも社員になること(お金や地位)よりも大切なものは色々とあります。社員になって収入が増えたとしても、長時間労働と人間関係のしがらみが増えることや、会社側の都合でやりたい仕事がやれるとは限らないこと、そういったことが嫌で、敢えて非正規で働いている人も多いのです。

働き方改革もジワジワと進んでおり、これからはフリーで働く人が増えるでしょうから、優秀な人材ほど「正規」で得るのがどんどん難しくなります。

優良企業が増えることを祈って。

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