【孤独なアウェイ育児】転勤族の妻は働き方改革から置いて行かれている

ずっと地元で暮らしてきて、産後は毎週のように子供を親に預けてランチ、兄弟姉妹やその子供とも行き来があり、時には子供を預けて旦那とデートやお泊り旅行。

…という専業主婦の人が身近にいる。その人の SNS を見るのが辛い。

皆でワイワイ子育てでき、困った時には助けてもらえ、自分の時間も持てる。そんな恵まれた環境の人でも「平日ワンオペ」と言って疲れており、育児に孤独を感じている。それほど育児って大変で孤独なのに、本当に一人でやっているアウェイ育児の人はどうなるんだ。

  • 真のワンオペ「アウェイ育児」。違いは ”覚悟”
  • 「頼っていいよ」と言ってくれる誰かがいるだけで
  • 「アウェイ育児」の孤独、それは “無念さ”
  • 終わらない孤独は、だんだんと “郷愁感” に変わる
  • 最も働き方改革から置いて行かれているのが、”転妻”
  • 転勤と長時間労働の強制で、家族を犠牲にしないで
  • 「アウェイ育児」の孤独を自分で何とかするには

真のワンオペ「アウェイ育児」。違いは “覚悟”

私がアウェイ育児の孤独を話せる相手は、同じように遠方に嫁いだ人や、人生経験が豊富で孤独を知る人くらい。

いつでも実家に帰れる環境にいる人には気持ちがわからないみたいで、「私も親いるけど普段頼っていないから同じだよ」と言われてしまったことも。その発言をした人は、ずっと同じ場所で生まれ育った人で、ただ慰めになると思って言ってくれたのだけど…

そうじゃない。そうじゃないんだよ〜。「ちょっと行こうかな」と車でサッと帰れる人と、飛行機乗り継いで海外旅行並に金も時間もかけなきゃ帰れない人とが、同じなわけ無いじゃないか。

これは孤独を知る友の言葉だけど、アウェイで生きている人は、そもそも「覚悟が違う」んだよ。

「頼っていいよ」と言ってくれる誰かがいるだけで

いざという時の支えがある」こと、それ自体が心の支えになるんだよ。それだけで力が湧いて、実際は人を頼ること無く、自分で乗り越えて行けたりするんだよー。

いざという時って急に必要になるから、事前予約が必要な外のサービスじゃ難しい。結局は身近な存在を頼るしか無い。だからワンオペの人は皆、いざという時も「気合い」で乗り切っている。

そして親兄弟や親戚、幼馴染といった安心できる存在の気配を近くに感じられること、見慣れた景色、その土地の地理や事情を知っていること、たまの同窓会…地元ならではの色んな要素が安心感に繋がり、自分の心を強くしてくれるんだよ。

そこが自分にとって安全な場所かどうかなんだよ。

「アウェイ育児」の孤独、それは “無念さ”

TVをつけると「地元〜地元〜」って言ってるんだよね。地方ってどこもそうなのかな?私はそれがすごく寂しいんだよね。

アウェイ育児の中でも、「そのうち地元に戻るつもりの人」と、「地元に住むことはもう無いと決まっている人」がいる。前者はまだ元気。なぜなら希望があるから。

私は残念ながら後者なんだけど、何か ”無念さ” みたいなのがある。「自分はもう地元には住めない。家族ともこの先何度も会えない。彼らにいざという時が来た時も間に合わない。自分の生家はそのうち無くなる。親が無くなった時、私の帰る場所も無くなる」そういう無念さ。

終わらない孤独は、だんだんと “郷愁感” に変わる

育児中の孤独感って老人のそれと似ていると思っていたけど、こうして遠方に嫁いだ嫁の気持ちは特に近いんじゃないかな…どちらも終わりが見えず、帰れない所が。

最初はただの寂しさ。だけどそのうち“郷愁感” が生まれて来る。それは意外なことに、地元から離れている期間が長くなるほどに大きくなる。だんだんと「ああ、本当に帰れないんだな」と確信して来るから。

私は知っている。死の間際に「故郷へ帰りたい」と言ったおばあさんを。既に地元を失って久しいうちの母親も、亡き祖父から贈られた雛人形を処分できないし、祖母から受け継いだ留袖を着ると幸せな気持ちになると言う。

今の時代は違うかもしれないけれど、「嫁ぐ」ってそういうことだった。アウェイなのが当たり前で、普通だった。

遠方から嫁いで来た妻を持つ男性にはせめて、妻を助け、妻がなるべく実家に帰省できるよう応援してあげて欲しいと思う。子供が小さいうちや、親が具合悪い時くらいは、快く送り出して欲しい。金や時間がかかるのは本人が重々承知しているもので、そこで渋られると悲しいし、一度渋られるとなかなか言い出せなくなる。

最も働き方改革から置いて行かれているのが、”転妻”

アウェイ育児をしている人は、その土地の人と結婚した人、または転勤族の妻が多いよね。

後者の場合は更に、数年後・数ヶ月後にその土地を離れる可能性が高いので、私みたいな場所に囚われない仕事が見つからない限り、定職には就けない。

全世界にいる私のアウェイ育児仲間も、ほぼ全員が専業主婦。元々は高学歴で有名企業に勤めていたり、専門職でバリバリ頑張っていた人達

転勤と長時間労働の強制で、家族を犠牲にしないで

転勤強制制度の廃止と長時間労働の解消は、女性に社会進出させ・子を産ませたいのなら必須だと思う。

「旦那さんが会社から転勤を強制されること」さえ無ければ、結婚後も出産後も、仕事を続けられる女性がもっと増えるよね。「育児に専念したい」と言って離職する女性が今もそれなりにいるのは、子育ては実際それほど大変なことで、家事・育児に参加する夫が少ないことの証明だと思う。

我が家も旦那が多忙で全然家にいないんだけど、父親がもっと人間らしい生活ができている家庭であれば、たとえ核家族であっても、ここまで孤独を感じなかったと思う。

もし転勤がこの世から無くならないのなら、私が今やっているような全国 (全世界) どこからでも働ける仕事が、増えて欲しいな…リモートワークが転妻や専業主婦を救うと私は思う。

「アウェイ育児」の孤独を自分で何とかするには

孤独って、自分の心の中に棲み着いているもの。だから何とかできるのは自分しかいない。

周りで嫁さんの地元へ着いて行った話もよく聞くんだけど、我が家は住む場所は変えられないし、旦那を早く帰らせることもできない。

そんな私の頼りは近所の人。子供と歩いて出かけるうちに、少しずつ近所に知り合いが増えて来た。同じマンションや近隣にも育児中の人が複数いる。近所のおじいちゃんおばあちゃんは日中庭いじりで表に出ていることが多い。近所の小さな行きつけのお店も出来た。人と話したくなった時はそこへ行く。親子サークルでは県外から来た人達にも会えた。

いざという時に子供を頼めそうな所も見つかった。「困ったことがあったら頼って」「2、3時間くらい子供見ているから病院行って来な!」とか言ってくれる友達も近くにできた。あなたがいてくれるだけで元気が出るよ。

アウェイ育児のどうしようもない孤独感を何とかするためには、その土地で親友と呼べる人をたくさん作って、親のような心の支えとなる人やメンター的な存在をどこかに作って、素敵な場所や景色をたくさん見つけて、その土地を好きになるしかない。そこは我が子の地元となるわけで。地元で子育てできる人が羨ましいけど、私はこの旦那と家族したいから、ここで頑張る。

産後ずっと孤独感が消えなくて、ちょっと誰かに聞いてもらいたくて、だけど身近な人(この土地の人)には言いたくなくて、書いてみた。聞いてくれてありがとう。

【孤独なアウェイ育児】転勤族の妻は働き方改革から置いて行かれている」への5件のフィードバック

  1. ありがとうございます。私も同じ事を考えていました。この気持ちは、同じ境遇でないと理解されがたいと思います。
    夫は、精神科やカウンセリングに相談してといいますし、同じ境遇でないと理解され難い何とも言えない気持ちですね。
    なぜこんな人と結婚してしまったのかと。
    うちは夫が激務のため、子供二人抱えて不安でおしつぶされそうです。
    孤独な状態で子供も逃げ場がありません。
    まわりが羨ましくてたまりません。

    1. なかなか人に話せない愚痴なので、こちらこそ聞いてくださってありがとうございました。
      うちの旦那はまだ話を聞いてくれる方だと思いますが、それでも「聞いてくれていない」と思うことあります。

      夫婦で話ができる関係であれば本当は良いのですが、もし彼が話を聞く体制になく、心許せる人も周りにいない感じなら、カウンセリングに行くのは一つの手ですよ。もし手は出さなくてもお金を出してくれるなら、私なら大いに活用しちゃいます。

      精神科はすぐにお薬を勧めて来るので、病気じゃない人にはカウンセラーです。薬を常用するようになると、断薬する時が大変だし、やめた後の人生にも影響が出ます。私はそれで出産の時まで嫌な思いをしました。

      カウンセリングがハードル高ければ、そういえば保健センターに電話でよく愚痴っている人もいましたよ。

      ファミサポ、近所の人、親子サークル、地域の相談員みたいな人の中に、頼りになる人がいることもあります。周りの人達から少しずつ力をもらって…

      転勤、転勤だと人間関係がまだ薄いうちにリセットになってしまいがちだけど、積極的に外に出ていれば、残る人も。

      あと、オンライン上の人や文通相手なんかは場所が変わっても関係は変わらないので、近くで助けることはできないけど、心の支えになることが。

      匿名なので友達にはなれないけど、私はママ友がいなかった頃は「ママリ」というアプリをよく使っていました。

      あと孤独すぎて人の声が聴きたくなり、Podcastやラジオをよく聴いていました。

      私もどうにかする人が自分しかいなかったので、こんな感じで生きて来て、地元への郷愁感は変わらないけど、今周りにいる人達のおかげで孤独ではなくなった感じがしています。今周りにいる人に目を向けるしかなくて、それをした方が良いです。

      1. わかります。私は30年以上も前のことですが、やはり孤独感はありました。
        親は他界してたので、産後手伝いに来てくれてた年の離れた姉が帰った時、近くに親戚はいないし、夫は朝から晩まで仕事でいないし、友達はみんな仕事してるし、私だけ取り残されてるような気もして、もちろん赤ちゃんは可愛いのですが、不安でした。今みたいに情報もないし、、、予想していた生活とのギャップもあったのかも??
        それで、免許を持っていなかったので、託児所付きの自動車学校に通い始めました。1時間でもBABYと離れるのはとても良かったです。結果免許も取れたし、何より外に出かける習慣ができました。意外と赤の他人が親切にしてくれて東京もまんざらでもないと改めて感じたものでした。
        公園、児童館、図書館はよく利用しまし、在宅率はすごく低かったです。
        今のご時世ではなかなか難しいかもしれませんが、ちょっと出かけてみることを心がけてみませんか?子育て期はみんな悩んでますから。

    2. すっごくわかります。

      私は、実家まで飛行機と電車と車で5時間弱かかるところに来たので、本当に毎日が嫌でした。

      吐き出したい時、多々ありますよね。
      カウンセラーはプロなのでもちろん良いですし、行くのが億劫なようであれば「ルナルナベビー」というアプリの掲示板を使ってみるのはいかがですか?
      みんな子育ての不安や愚痴、質問など吐き出しまくってます!
      コメントや励ましもたくさんつきます。
      仲間がたくさんいる〜と少し安心しますよ。

      私は、2人姉妹で姉も家を出ているので、生まれ育った家がなくなってしまうかもしれないと考えると、涙が止まらず眠れない日が多々あります。
      「地元 帰りたい」とか「実家 なくなる 寂しい」とかしょっちゅう検索しています。
      実家をどうするか親と話し合い、いずれ実家がなくなる未来を想像して、みんな鬱屈としていました。

      が!!!!!

      今年、コロナ渦で働き方が一変して、皮肉にも今まで見えて来なかった希望が見えています。
      これまで以上にどこでも働ける世の中になったことで、もしかしたら将来両親の面倒を見ながら実家で仕事が出来るかもしれない。自然の中で子育てできるかもしれない。
      お金持ちじゃなくても2拠点生活ができるかもしれない。
      こんなこと、以前では考えられませんでした。

      話はぶっ飛びますが、政府が計画しているムーンショット計画ってご存知でしょうか?
      アバターやらAIやらを活用して、「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現する」らしいですよ。(ほんまかいな笑)

      あと少ししたら、きっともっともっと自由な世の中になります。
      だから、今は吐き出して吐き出して、辛い時は我慢しないでください。
      みんな味方ですよ!

      ちなみにムーンショット計画はこれです。興味あればー
      https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html

      1. 「今は孤独じゃない」と書きつつも、ふと寂しくなって皆さんのコメントを読んでいました。年末で、家でテレビを見てしまったので(居住地の特集が次々と入る)。あと、コロナで長いこと帰省できていないのもあり。

        この寂しさは一生消えないし、周りの人は持っていないので、ふとした瞬間に蘇ってしまいます。

        ただ、これって自分だけじゃないんですよね。普段見えていないだけで、実はたくさんの人が、故郷で暮らしていなかったり、親がもういなかったり、旦那さんを頼れなったりしていて。だけど今の自分にできるやり方で、今の生活を充実させる努力をしている。

        ということを思い出して、気を取り直す。

        ってことを、何度も繰り返しています。

        旦那をもこの気持ちをわかってくれたら良いのにな。ただ寂しいだけなのにな。よそから来た人と結婚した方が、分かり合えて良いんでしょうね。

        ムーンショット計画って初耳でした!こんなこと考えているなんて知りませんでした。遠くにいる大切な人達を助けられたら良いなあ。あっ2050年って自分の老後か。なるべく子供や他人に介護されなくて済む世界になっていたら良いなあ・・・。

        私も実家で人手が必要になった時、子供と一緒に行けたら良いのになと妄想します。この仕事なら、もし制約(子供の学校など)が無ければ行けますもんね!学校の学び方が変わることが前提かなと思うので、学校何とかしてもらいたいですが。

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