【確定申告】クラウドソーシング報酬の源泉徴収と、クライアントへのマイナンバー提出

確定申告の時期ですね。私はせっかくクラウドソーシングで匿名で働いていたつもりが、税務処理のお陰で結局、クライアントへ個人情報がダダ漏れとなりました。仕事用の名前まで用意して働いていたので、ちょっとガッカリしました。

  • クライアントから「マイナンバー提出」の依頼
  • 提出は義務なのか?必須じゃないのか?
  • マイナンバー窓口の回答:管理・運用は個人にお任せ
  • 匿名で仕事していたつもりが、個人情報ダダ漏れ
  • 「クライアントに源泉徴収してもらう」チェックで何が起きるか
  • 源泉徴収義務が発生する仕事と、徴収義務者
  • 今の時代に個人情報を漏らすことの危険
  • マイナンバーをメールで送れ!?ベストな方法は…
  • 自分の個人情報を守るため、普段から気をつけるべきこと

クライアントから「マイナンバー提出」の依頼

漏らすな漏らすなと散々言われているマイナンバー。なのにクラウドワークスでお仕事を頂いていたクライアントから「教えて」と言われ、どうすべきか悩みました。クラウドソーシングで働いている人が多い割に、なかなか正解らしき情報も見つからず…。

 

同じく悩んでいる人がきっといると思うので、いちフリーランサーの答えをここに残しておきます。なお最初にお話ししておくと、私のスタンスは「ルールを守り、信頼できるクライアントとだけ楽しく仕事する」です。

提出は義務なのか?必須じゃないのか?

“大事な個人情報” を “どこの誰かもわからない相手” に “間接的手段で” 渡さなければならないなんて、どうしよう…」悩んで色々と調べました。

すると「個人情報を流すのは怖いので、提出は拒否すべき」という意見が目立ちました。あれ?もしかして皆きちんと運用していない?それか申告するほど稼いでいる人が少ない?ただし経験者ではない人達が個人的な意見や推測を述べているだけのようにも見えます。何が本当なのか…?

 

ルール的には、発注者は確定申告時、支払先法人/個人ナンバーの提出が原則必要となります。収集に協力してもらえるよう、ワーカー達に働きかける義務があります。それでもやむを得ずナンバーが入手できなければ、発注者は自身の義務違反ではないことを証明するため「提出できない理由」を添えます。

 

「原則」があるにも関わらず従わない場合、本来「正当な理由」が必要になるはずです。ただ現在は運用開始後からわずか数年ほど。未記載で申告する方も多くいることでしょう。申告時、役所側では「記載を促す」けれど、記載は「必須」ではないようです。

 

ただナンバーが空欄となり、提出を拒否した旨の記述が入ると目立つので、所得隠しを疑われたりすることがないよう、自分でもきちんと申告して行かなければですね。

マイナンバー窓口の回答:管理・運用は個人にお任せ

この件でクラウドワークスと、内閣官房社会保障改革担当室(マイナンバーの運用窓口) それぞれへ問い合わせました。どちらも同じ答えでした。

 

Q.確定申告にあたり、クライアントへマイナンバーを提出する必要があるか?
A.ある。(無いとは言わないでしょうね)

 

Q.受け渡し方は?
A.会社による。コピーを提出したり、メールで送ったり。相手と相談して決めて。提案の方法 (※後述) で問題ない。

 

とのことで…
マイナンバーの管理・運用方法に関しては「各自にお任せ」で、メールで送ることも一般的な手段(※方法は後述)のようです。そのため「これが正解です」という方法は無く、各自が自分で正しいと思う行動を取るしかありませんね。

匿名で仕事していたつもりが、個人情報ダダ漏れ

ところでクラウドソーシング上の問題は、“どこの誰かもわからない相手” に、”間接的手段で” マイナンバーを提出しなければならない点です。

 

ここはプラットフォーム側が本当にユーザーを守りたいのであれば、何か対策を立てたり、ユーザーが負っているリスクをわかりやすく警告すべきかと思います。このデメリットを全面に出すと利用者が減るので、あまり大々的には出さないでしょうけれど。なので発注者・受注者共にユーザーの方は注意です(マイナンバーは、集める側も”管理しなければならない”というリスクを負います)。

ちなみに某プラットフォームでは、登録時にマイナンバーも提出することになっていたりします(それはそれで怖いw)。そちらはまだ本格的に利用していないので、どのように処理するかは不明です。

 

匿名で仕事ができると安心して始めたクラウドソーシングでしたが、結局は個人情報を開示せずに仕事をするのは難しいのだなと知りました。まぁ、怪しい仕事は受けないに限ります。

 

 

「クライアントに源泉徴収してもらう」チェックで何が起きるか

ここからは各論です。クラウドワークスの例です

めでたくクライアントから選ばれ、仕事の契約にこぎつけました。その契約時「クライアントに源泉徴収してもらう」チェックを入れる必要があります。これ注意です。

 

ここにチェックした場合、クライアントは源泉徴収義務に従い、徴収後の金額をワーカーへ支払い、確定申告時には支払調書 (※1) を添えて税務署に提出することになります。従業員対会社の関係と同じですね。

 

(※1) 支払調書 … クライアントが税務署へ提出する支払明細。支払いを受けた者の「本名」「住所」「マイナンバー」を記載 (法人の場合は会社の所在地や法人番号を記載) 。「本名」「住所」はクラウドワークス上でのクライアント操作時に自動で取得・表示されますが、「マイナンバー」は当人同士で直接やり取りをする必要があります。

 

源泉徴収義務が発生する仕事と、徴収義務者

今回ナンバーが必要となったのは「ライター」案件でした。所得税法第204条第1項第1号の「原稿料」に該当します (下記リンク参照)。気軽に始めやすい仕事なので、多くの人がこれに当てはまるはずですが、皆さんどうされているのでしょう…ペンネームで仕事するために、何か良い方法があったら教えてくださいm(__)m

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/aramashi2018/pdf/07.pdf

国税庁「報酬・料金等の源泉徴収事務」H31年度版

上記業務に関する支払いを「源泉徴収義務者」に該当する者が行う時には源泉徴収の義務があります。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2502.htm

国税庁「源泉徴収義務者とは」

法人から個人への支払いや、支払い主が個人であっても他人へ給与の支払いをしている場合ですね。この辺、サイトによって言っていることがまるで違うので、勘違いが多い部分なのかなと思われます(もし私の解釈が違っていたら教えてください)。

 

今の時代に個人情報を漏らすことの危険

マイナンバー提出時には「本人確認」が必要であり、「本名と住所」または「本名と生年月日」もセットで必要になります。住所や生年月日なんて、特に女性としては極力漏らしたくない情報なのに…ナンバーだけを提出するならまだ良かったのに…。

 

けどナンバーに誤りがあるとチェックができないので、これまで行政が管理に使用して来た「個人が特定できる情報」が必須となりますね 。問題は「間に他人が入る」こと。でも自己申告だけだと「所得隠し」が見破りにくい。そのために「照会先である他人」を入れたいのでしょう。

 

頭ではわかっていても、この「個人を推測できる情報」と「個人情報」がセットで取り扱われる点が、ものすごく引っかかるんですよね。

 

まぁナンバーよりもむしろ、「生年月日」や「名前」をメアドやパスワードに入れている人がたくさんいる方が危険な気がしますが。

 

 

マイナンバーをメールで送れ!?ベストな方法は…

正解は無いと言いましたが、これがベストかなと思う方法です。会社勤めの人なら当たり前のことかなと思いますが一応。

 

・メールは情報保護モード等、無関係な第三者が閲覧しにくい方法を使って送る。送ったメールは削除し、サーバーにも残さない。相手にも、どこにも残さないように依頼。あとメールのログインパスワードの管理にも注意。

 

・添付ファイルは圧縮してパスワードをつける。パスワードはもちろん別送。

 


・通知カードやマイナンバーカードの必要な情報だけ(名前と住所、または名前と生年月日)を写真に撮って添付。念のため本文には書かない。

 

これでも怖いですけどね、メールで個人情報を送るとか…。でも郵送しても途中で無くなることがたまにあるし、どうしても心配なら直接渡しに行くしかないかと。機械の仕事にも人の仕事にも、絶対ってあり得ません。

 

自分の個人情報を守るため、普段から気をつけるべきこと

・信頼できる相手とだけ仕事をする。

 

会社の実体があるか、仕事の実績や評判、プラットフォームにて「本人確認済」か、対応の仕方が未熟ではないか、などを見て「この人と仕事したい」と思う人だけを選ぶ。

 

・「個人を推測できる情報」と「個人情報」をセットで使わない。

 

「名前」や「生年月日」を「メアド」や「パスワード」に入れない。これ大事。

 

シンプルで当たり前ですが、とりあえずこれらは絶対に守るべき。

 

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