ブラック企業体験談の会社から、10年振りに連絡が来ました。
- ブラック企業→ブラック企業へ転職
- 10年経って連絡が来た
- ブラック企業を辞めたら、電話番号を変えろ
- ソフトウェアの瑕疵担保責任
ブラック企業→ブラック企業へ転職
昔、ブラック企業 → ブラック企業へ転職してしまったことがあります。
その職場の人達は当時、ある”面倒な手作業”を毎日行っていました。面倒だし手作業なので、間違いや争いがしょっ中起こっていました。私はそのギスギスを見るのがとても嫌でした。
その作業を見た感じ、手作業でやる必要が無さそうでした。そう、事務屋なら。まあ事務はピンキリだけど・・・そう、プログラマなら!!
私はその作業を自動化するシステムを組みました。これでボタン一つ押せば全て完了。間違いも起きません。争いも減りました。

だけど私はやはり労働環境に満足できず、結局は退職に至るのですが。メンテナンスできる人がいないので、プログラムは、見やすく、直しやすく、一般の人にもわかるようなコメントをたくさん入れ、説明書をつけて引き継ぎました。
10年経って連絡が来た
それから10年・・・
プログラムでエラーが出たとのことで、支援要請を受けました・・・
嘘、だろ・・・・・・?
10年も前に組んだプログラムのことについて、色々と質問されます。そんなの普通、覚えていないよね・・・?ていうか、若い人達が入ったって聞いたけど、皆どうなったの・・・?色んな意味で恐ろしくなり、ちょっと動悸がしてきました。

最終的には「有償で直してくれ」と言われました。が、多忙で余裕が無いからと断りました。
余裕が無いのは事実なのですが、本音は「身バレしたくないし、面倒なことになりたくない」というのも、同じくらい大きな理由でした。その会社を相手にすると、元を取ろうと要求が大きくなって行ったり、逆に値切られたり…となりそうなのが容易に想像できるので。
だから、自分の知り合いに投げたりもしませんでした。報酬以上に迷惑をかけることになるので。
代わりに、「ここをこういう風に直せば大丈夫だと思う」という所まで返答しました。私エライよ。
後日。
「言われた通りに直したらできた!」との連絡が来ました。これでスッキリした気分で退職できますね。私もとてもスッキリしました。良かった。
おつかれさまでした。

ソフトウェアの瑕疵担保責任
ソフトウェアには瑕疵担保責任というものがあります。フリーランスのような請負業者と違って、会社員は通常その責任を負いません。が、落ち度があると訴えられる可能性があります。
そう、相手がブラック企業ならね・・・。たとえ落ち度が無くても、落ち度だと主張して賠償や無償対応を求めて来そうな、相手がまさにそんな会社だったので、私は今回慎重になりました。
けど、それはあくまでも例外ケースです。当時バグの無い納品物を納め、リリース後の保守もきちんと行い、引き継ぎもしっかり行ったのですから、たとえ裁判になろうとも私の側が有利です。
何より瑕疵担保責任には、5年という時効があります。
つまり今回のようなケースは、無視しちゃって大丈夫。私はあくまで気持ちの問題で対応しました。
【教訓】ブラック企業を辞めたら、電話番号(やメールアドレス)を変えろ
他の元同僚に聞いたら、上のシステムだけじゃなく色んなことが、10年経つのに誰にも引き継げていないんだそうで更に驚く。これ能力の問題だけでなく、若い人が定着する環境じゃないんだよね。悪い所に気付いて治して行かないと、会社続けられなくなるんじゃないかな❓
仕事を引き継げる人が現れないと、会社は元社員を頼って来きます。こんな10年も経ってわざわざ連絡が来るということは、そこそこヤバイ状況になっているはずです。
なので…
連絡を貰いたくない人は、ブラック企業を辞めたら、電話番号やメールアドレスを変えましょう。モラハラ男から逃げる時と同じ感じです。