【Chromebookを選ぶ】どこまでできる?Windows から乗換の場合

Chromebook に興味がある。だけど、ずっと使って来たのは Windows。買って、本当に満足できるかな?という迷いを持つ人は多いと思います。

私の最初のマシンは 3 万円ほど。何しろ安かったので、それほど期待もせず、とりあえず使ってみたくて買いました。その結果 Chromebook が大好きになったので、皆にも使ってみて欲しいと思いました。

だけど、「失敗した」と後悔はして欲しくない。私は特定企業の営業マンじゃないので、あくまで中立的な立場からモノを言いますね。

なお私は Mac には詳しくないので(最初のマシンではありましたが、昔すぎ)、以下の記事はあくまで Windows との比較になります。

    Contents
    1. Chromebook を買うべきではない人
    2. Chromebook を検討しても良い人
      • Office が必要だと “思い込んでいる” 人
        • 今まで、自動的に与えられてきたのが Windows だった
        • 今は、Web ブラウザ上で何でもできるようになった
      • Android アプリ開発がしたい人
    3. Chromebook 共通の特徴
      • Pros (Chromebook の良い所)
        • 要は、ユーザを選ばない
        • 起動が速く、充電長持ち
        • たとえ壊れても、すぐにいつもと同じ環境で使える
        • 本体価格ポッキリ
        • セキュリティの面で安心な理由
      • Cons (Chromebook への不満)
    4. Chromebook を選ぶ上での注意点と、それをカバーする方法
      • ゴミ箱が無い
      • 光学ドライブは無い
      • アフターサポート
      • 自動更新ポリシー
      • パソコンのサポートが終了するとどうなる
      • Chromebook の自動更新ポリシー有効期限
    5. Chromebook を選ぶ上での疑問点
      • Chrome OS と Windows OS との互換性
      • Office との互換性
    6. 開発機として使う場合
    7. 開発環境の準備をどうするか

1. Chromebook を買うべきではない人

  • Windows 環境が必要な人
    • Windows ソフトウェア開発に使う
    • Office がどうしても必要 (VBA でマクロを組みたいなど)
    • Windows 専用ソフトを使いたい
  • Mac 環境が必要な人
    • iPhone アプリの開発に使う
    • Mac 専用ソフトを使いたい

2. Chromebook を検討しても良い人

本当は Windows や Mac が欲しい・・・けど、よく考えてみたら、

それ、Chromebook でも良いのでは?」と思われる人も、少なくないはず。

たとえば以下のような人。

  1. Office が必要だと “思い込んでいる” 人
  2. Android アプリ開発がしたい人

Office が必要だと “思い込んでいる” 人

今まで、自動的に与えられてきたのが Windows だった

マイナビニュースによると、いまだ世界の 9 割近くの OS は Windows なのだそう。

PCの4台に1台はWindows 7のまま – 1月OSシェア

米国の学校では Chromebook がシェア TOP となり、日本でも埼玉県など一部の自治体で使われ始めています。

しかし伝統的には、会社に入ると多くの人が自動的に Windows PC を与えられ、Excel や Word、Power Point、Access を使って仕事をして来ましたよね。なので、「Office が使えないと困る」と考える人は、かなり多いはずです。

だけどそれ、思い込みかもしれません。

私も長年 Windows 環境で、事務作業やシステム開発を行って来ました。上記の各種 Office ソフトも、ユーザとして・開発者として使い倒していました。

ですが 2年前に Chromebook へ移行してからは、Windows をほぼ立ち上げていません。一度だけ、VBA の編集で使ったのみ。

(2020.12.11 追記) 日本はまだ一部か、と思っているうちに、今年は私立高校を中心に、続々と Chromebook の導入が進みました。このコロナ禍で、環境に恵まれた子と恵まれない子の格差がより一層広がっているのが心配です。うちの自治体なんて、高校生にタブレット配布しようとしているところ。プログラミング教育どうなった?

今は、Web ブラウザ上で何でもできるようになった

Chromebook は、Chrome OS 環境で「ブラウザが使えるノートパソコン」です。

それを聞くと、一昔前なら「なんだ、ショボイな」と思う人もいたかもしれません。

ですが、今は Web システムとクラウドでのやり取りが当たり前の時代ですよね。ということは、ブラウザさえ使えれば一通りのことができます。

先述の通り、Chromebook では VBA の編集ができませんでした。が、Office 自体は オンラインで使うことができます(Microsoft – Office Online)。Google Document もありますしね。

何らかの理由で昔のシステムを使い続ける必要のある環境以外ではもう、「Windows じゃなくちゃいけない」なんてこと無いんです。

Android アプリ開発がしたい人

「ブラウザしか使えないなら、システム開発や Web 制作はできないよね?」

いいえ、できます。

Chromebook には、Linux が元々付属しています。あまり古いものにはありませんが。Linux 環境を設定すれば、Android App や Web システムを開発することも可能になります。

iPhone アプリを作りたい人だけ、Chromebook ではなく Mac が必要です。

3. Chromebook 共通の特徴

Pros (Chromebook の良い所):

ステキな所がたくさんあります。

  1. 価格が安い
  2. 堅牢な作り
  3. 本体が軽い
  4. 動作が速い
  5. Google Play App が使える
  6. バッテリー駆動時間が長い
  7. 高いソフトが要らない

要は、ユーザを選ばない

何よりも「手軽さ」が、私が Chromebook を世に普及させたいポイントです。

価格が安いということは、ユーザを選ばないということ。このノート PC が一台あるだけで、あなたはどこにでも行け、何にでもなれる

起動が速く、充電長持ち

パカッと開くとすぐに使え(起動は数秒)、薄くて軽く、丈夫でバッテリーも日中ずっと持つので、物理的な移動もしやすいです。

私のマシンは、バッテリー駆動時間が 12 時間。

その他のスペックはこちらの記事にあります。

https://miraino.space/2018/04/10/aser-chrome-book-2018/

たとえ壊れても、すぐにいつもと同じ環境で使える

仮に Chromebook がハード的に壊れた時も、新しい Chrome bookを買って来て Googleアカウントでログインすると、いつも通り使えます。

スマホの機種交換と同じ感じで手軽。ローカルにファイルを置いていなければ、バックアップすら取る必要がありません。

本体価格ポッキリ

高いソフトを買わせようとしない所も、Google の非常に好きな点。

「いかに客から金を取り続けるか」という視点で動いていない。

今までは PC を買うと、ほぼ全員もれなく、Office やセキュリティソフトも買わされていましたよね。年間で数万円のコストになります。

お金を払うということは、(基本的には) それだけ安定して使えて、サポートも充実しており、トラブルがあれば文句も言える・・・お金で安心を買っているとでも言うか。

ですが・・・高いお金を払っていても、使えない時は使えない笑。

それに、サポートもいつまでも無償ではありませんよね。

セキュリティの面で安心な理由

今の所は Chrome OS を狙ったサイバー犯罪自体が少ないのもありますが、たとえサイバー攻撃でパソコンが壊されたとしても、致命的な問題には繋がりにくい。まあ、ハードを買い直すお金と時間は必要かもしれないけれど。

だって、あなたのデータはローカルに無いんです。Google のデータセンターが攻撃されたり、あなたの Google アカウントに不正アクセスされることさえなければ、大切な個人情報やデータは守られます。

・強固なパスワードを設定しておくこと。

・複数人で使っている場合、使用後必ずログアウトすること。

その 2 つだけ、しっかりと守りましょう。

もし、いつもと違う端末から Google アカウントにログインがあった場合、Google からあなたにメールで通知され、気付けるはずです。

Cons (Chromebook への不満):

  1. Windows と同じ Office と開発環境が使えない

私が感じる不満点は、正直これだけ・・・それ以外は何も問題がなく使えています。

取引先候補となる企業は、おそらく Windows を使っていますよね。重い IDE(統合開発環境)を使っているかもしれない。Excel も使っているはず。Chromebook では VBA が編集できない。

Excel や Word で、凝った装飾がされたファイルのやり取りをしなければならない時とか・・・役所のファイルなんかに罠があること、ありませんか?

私はこの前、役所の Word だか Open Office だかを Google Doc に変換したら「印」が消えていて、書留書類を出し直しました涙。せっかく表で作られているのに、なぜそこだけ図形を載せたんだよ・・・。

IT 系の会社では、「環境が異なる人への配慮」や「使いやすくデータを入力」するのが当たり前だし、作るシステムもユーザがそんなことを考えなくても良いよう設計します。

だけど Excel やスプレッドシートのような何の制約も無い大きな紙の上では、使う人自身がそういったことを気にしながら使わないと、せっかくのパソコンがただのワープロになってしまう。

Google Docs や Sheets は「凝った装飾」にあまり力を入れていないように見えます。それは開発しやすさもあるけど(まずは基本をしっかり、細かい機能は後から追加)、きっと極力シンプルにしたくて、「動作の軽さ」や「機械が使いやすいデータ」を意識しているのもあるんじゃないかな?

開発環境のことは後でまた触れますが(開発機として使う場合)、Web 中心でやって行ける場合や、個人で使う分には、今の時代はやり方があると感じます。

4. Chromebook を選ぶ上での注意点と、それをカバーする方法

  • ゴミ箱が無い
  • 光学ドライブは無い
  • アフターサポート
  • 自動更新ポリシー

ゴミ箱が無い

Chromebook でファイルを扱う時は、基本的には Google Drive で行うようにした方が良いと思います。なぜならローカル上でファイルを削除すると Windows のように一旦ゴミ箱に入ることもなく、いきなり跡形もなく消えてしまうからです。

それと、何らかの障害で Chromebook の設定を初期化することがあると、ローカルにあるファイルも一緒に消えてしまいます。それとハードリセット時にも多分消えます。私は一度ハード的な問題で Chromebook が起動しなくなった時にハードリセットをしたのですが、ローカルの downloads の中身が空っぽになっていました。

予期せぬ障害は突然起きます。消えると困る大切なファイルは Google Drive に保存しましょう。その場合は一旦ゴミ箱に入るので、早く気づけば救出できます。

光学ドライブは無い

※編集中

アフターサポート

※編集中

自動更新ポリシー

パソコンのサポートが終了するとどうなる

ついこの間、発売から 10 年間で Windows 7 のサポートが終了しましたよね。

まだ使い続けている人が、結構いる感じがしますが。Windows XP の時もそんな感じがチラホラありました。

サポートが終了しても一応使えるのですが、遠からず不都合が色々と出て来ます。私の所では Windows 7 のサポート終了時、早速 Windows 10 でないと動かない機能が出ました。

セキュリティアップデートも止まります。サポート期間が切れたパソコンをネットワークに繋げて使うのは大分危険な行為。

バグ修正や新機能の追加もされなくなるので、そのままだと新しいソフトが動作しないなど、問題も増えて行きます。

システムや機械は「入れたら終わり」だと思っている人がたま〜にいます。ですが、使ってもらってからが始まりです。変化が速く問題も多い、日々刻々と変わる IT の世界に合わせて、ユーザの環境も変えて行く必要があります。それでユーザを守っています。

「パソコン」と書きましたが、上の話は正確に言うと、OS のサポート期限のことです。パソコン本体のサポート期限は、そのメーカにより異なります。

Chromebook の自動更新ポリシー有効期限

上の Windows の例と同様、Chromebook にもサポート期限があります。「自動更新ポリシー有効期限」と呼ばれており、その間は機能やセキュリティのアップデートが自動で行われます。

この期限は Chromebook の設定画面で確認できます。

[Settings] → [About Chrome OS] → [Update Schedule] より。

ちなみに上は私の Chromebook の設定画面で、 “until June 2022” とあります。その前までにはもう一台買うつもりなので、まぁ大丈夫かな・・・。

https://support.google.com/chromebook/answer/9367166?p=autoupdate&visit_id=637281403658131225-2071142599&rd=1

<参考> Google – Chromebook の更新がいつ停止するかを確認する

5. Chromebook を選ぶ上での疑問点

あなたのしたい作業が、全てブラウザ上で完結するとします。それでも Chromebook への乗り換えを躊躇する大きな理由って何でしょう?私の場合、「Windows との互換性」でした。

Chrome OS と Windows OS との互換性

Office との互換性

Windows ユーザとして一番気になるのが、「Microsoft Office の代わりをどうするか?相手が Office ユーザの場合、互換性は?」ということ。

Chromebook ユーザの場合、Google Document を使うと思いますが、Office ユーザの三種の神器に代わるものが一応用意されています。

  • Word → Docs
  • Excel → Sheets
  • Power Point → Slides

後はこれらの互換性ですよね。

私は Google Document で Word や Excel のやり取りをすることがありますが、凝った装飾とマクロ以外はあまり問題が生じている感じがしないので(互換性を気にして凝ったことを避けているのもある)、人の意見も借りてみますね。

少し古いですが、@IT で Office と Google Document の互換性を検証された記事がありました。→ Googleドキュメントの互換性を検証~ どこまでMicrosoft Officeの代わりとして使えるのか?

これによると、SmartArt、ピボットテーブル、条件付き書式、マクロ辺りは互換性が無いか、あってもイマイチのようですが、他は結構行ける様子。しかし関数も行けるとは思わなんだ・・・。

開発機として使う場合

購入当初、Chromebook で開発までするとは思っていませんでした。ネットサーフィンとテキスト入力程度を想定していました。

ところが Linux が入っていることに気付いてしまい、試したくて、開発環境を入れてしまいました。

ですが開発機として使うのであれば、なるべく上位の機種を選んだ方が、快適かつ長く使えます。たとえば Android アプリの開発環境を Chromebook に入れる時、Intel Core i5 以上の処理能力を持つマシン推奨されています。

この辺とかですね。

予算は 8 〜 10 万くらい。もはや Windows と変わらない。でも、快適さには変えられないんだけどね。HP のは画面も大きいけど、他の Chromebook と比べて本体重量が重め。

この辺ならリスク背負って個人輸入しても、国内 Amazon で並行輸入品を買うのとそこまでお値段が変わらない感じ。国内で中古を買えば、米国 Amazon で新品買うのと同じくらいの価格で買えることも。どちらが良いかですね、自分が。

日本で発売されていないモデルだと・・・

ASUS の C436 とか Google の Pixelbook を Amazon.com から個人輸入するとか・・・対して旨味は無いけど。

C436 (core i5) は合計 12 万円くらいになるし。

Pixelbook は日本への直送はしてくれないらしいし。米国内の転送業者を使うか、国内で高い並行輸入品を買うしか無いのかもね今は。

画面が 13.3 インチだと、開発に使うには若干小さい気もするしね。学校での教育や移動用には、大きすぎても持て余す感があるから、多少小さくても丁度良いのかもしれないね。12 インチだとさすがに「小さいなー」って感じるのだけど、いま使っているのが 14 だから、微妙な所だ。

探す時の目印としては、商品説明に多分、”パフォーマンスモデル” と書いてあります。あとは具体的なスペックで比較。Amazon 上では “chromebook パフォーマンスモデル” で検索しても、Core i3 のものや(推奨されているのは Core i5 以上) Windows OS のものも引っかかって来るので、自分で精査しないとならないです。

注意点は、あまり古いものだと Linux が付属して来ないこと。中古買うにしても 2019 年以降に出たやつから選ぶのが良い。

それと、スマホアプリ開発したい人は、エミュレータ対応しているものを買った方が良い。対応していない場合、スマホを USB で差してテスト・・・とかしなければならず、面倒くさい。これができるモデルは更に限られる。対応機種一覧は、以下の ChromeOS のページに載っています。

Chrome OS – Android Emulator support

Android Studio の推奨環境は「Core i5 以上」だけど、エミュレータ対応機種一覧にあるものは、Core i3 ばかり。推奨スペック以下だと、私が試したように一応動くけど、重いし落ちる。

早く開発機の選択肢が増えると良いよね。そのためにも Chomebook 開発を世に広めなくては。と思ったのでした。

余談: CPU の比較

Core i3 とあっても Core i5 より性能が上の場合もあるので、実際のスコア(*)で比較すると良いよ。

(*)スコア … ベンチマークテストの結果を点数で表したもの

たとえば、こちらの方がまとめてくださっている一覧・・・

Intel 社の Core シリーズで比較すると、

  • i5-8250U @ 1.60GHz → スコア:7677
  • i3-8100 @ 3.60GHz → スコア:8073

i5 の方が i3 より基本的には性能が良いはずだけど、クロック数 (〜GHz) が異なっていたり、世代が違ったり、同じ世代の中でも SKU(世代の後ろの数字)すると、実際は逆点することもある。

Intel 社の型番の見方はこちら → Intel® Processor Names and Numbers

開発環境の準備をどうするか

Chromebook で悩むことの一つがこれだなと感じました。これから日本でも教育機関などを中心に端末が広まって行き、悩む人もだんだん減って行く気がしますが。

とりあえず環境さえ用意できれば、後は自分で勉強するのみ。

だけど「日本語で書かれた、一般の人向けのドキュメント」が無く、情報が少ない状態でした。

そこで、素人から始められる Chromebook 開発環境のセットアップ方法を 2 つ、こちらに置いておきますね。

Linux とVisual Studio Code のセットアップ編
Android のセットアップ編
※ Linux が設定されていることが前提

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA