2021年確定申告の必要事項と台帳準備、ヒント集

確定申告の準備で困っている人がきっといると思うので、フリーランスデビューした人が引っかかりそうな事柄を、自分のメモ帳より転記します。

とりあえず!

今年の申告期限は 3/15 ではなく 4/15 へ延長されています(国税庁の報道発表資料)。

だから、焦っている人はまず落ち着きましょう。まだ 1 ヶ月ありますよ。私も今月やることが多くて気持ちが焦っていたので、そう自分に言い聞かせた所。

このようなお悩みを持つ方に、参考になる情報があるかも?

  • 所得税の申告、青・白どれにすべき?
  • 各種確定申告で、提出書類は何が違う?
  • 開業届って自分には必要なの?
  • 確定申告を簡単に済ませるには?
  • 面倒でも良い、とにかく節税したい!
  • 税金ってどのくらいかかる?
  • 確定申告を間違えたので直したい! → 別記事にします

Contents

  • 申告方法によって何が違うか?
    • 受けられる恩恵(控除額)が違う
    • 必要書類と台帳が違う
      • 法定帳簿
      • 補助簿
      • 保管書類
      • 現金主義で管理したい時
      • 確定申告の必要書類
        • 白色申告
        • 青色申告(単式簿記・10万円控除)
        • 青色申告(複式簿記・55万円控除)
        • 青色申告(複式簿記・65万円控除)
  • 白色申告と青色申告で、どれだけ税金が違って来るか?
    • 経費率に注意
  • 記帳の疑問は、国税庁のサイトで解決

※注※このページは、いちフリーランスの私個人の理解と過去の失敗に基づくヒント集です。判断されるご自身が真偽の確認をお願いします。手がかりとして、なるべく公式情報や専門家のサイトへのリンクをつけます。それと、もし間違いや誤解を招きそうな部分があれば修正したいので、逆にご指摘をお願いしますm(_ _)m

申告方法によって何が違うか?

1. 受けられる恩恵(控除額)が違う

申告方法によって、受けられる恩恵が違って来ます。

  1. 白色申告(単式簿記・恩恵なし)
  2. 青色申告(単式簿記・10万円控除)
  3. 青色申告(複式簿記・55万円控除)
  4. 青色申告(複式簿記・65万円控除)

48 万円の基礎控除は、皆が受けられます。

2. 必要書類と台帳が違う

必要書類が以下の通り違います。受けられる控除が大きいほど、書類が増え、複雑になります。

法定帳簿

保存期間:7年

 
 用途  白色申告 青色申告
(単)
青色申告
(複)
 仕訳帳 全ての取引データ
総勘定元帳 取引データを勘定科目ごとに分類したもの

補助簿

保存期間:7年

用途白色申告青色申告(単)青色申告(複)
現金出納帳入出金データ
預金出納帳※現金売上のみの場合は不要―(※)―(※)
売掛帳売上データ
買掛帳仕入データ
経費帳事業にかかったコスト
固定資産台帳備品などの資産

保管書類

提出書類ではありませんが、保管が必要な書類 (5 年)。税務調査時に求められる可能性あり。

  • 契約書 (Contract Agreement)
  • 納品書
  • 送り状
  • 請求書 (Invoice)
  • 領収書

要は、モノ・サービス・カネが移動する約束やその事実を証明するものを取っておきます。従業員がいる場合は、加えてヒトの管理も必要になりますね。

現金主義で管理したい時

青色申告 (単) で確定申告を行っている人は、その際に所得金額を”現金主義(入金ベース管理)”で計算してもらうことも可能です。ただ、これは所得の少ない個人事業主向けの ”特例” 措置であり、事業規模が大きくなると使えないので、敢えてこの方法を取らなくても良いのではないかと思います。

後で青色申告 (複) や白色申告に変更したくなった時に面倒です。この措置を取り止める届を出すだけでなく、おそらく台帳上も現金主義で管理しているでしょうから、現金主義 → 発生主義に変更する時にズレを解消する必要が出るためです。

[手続名]現金主義による所得計算の特例を受けるための手続 – 国税庁

ただ、白色申告を選択している人は、帳簿を家計簿のような形で管理することも可能です。というか、そうしている人が多いのではないかな??そうでなかったら、わざわざ白を選ぶメリットが無いので。

弥生のページにも簡易な簿記方法が載っています。このように帳簿上は ”現金売上” で入金ベースで管理し、年末時点で未入金の売上分を ”売掛金” として処理する方法があります。

売掛金というのは、要は ”貸し” にしている分です。掛け払い (代金後払い) で、サービスを先に提供した、という事実を帳簿に記載して行くわけです。このように「取引が発生した時点」で売上を立てる(発生主義)のが一般的な考え方で、純粋な家計簿とは異なる点ですね。

Lionbridge (以下、LB) の仕事を例にすると、入金が納品(※)の翌々月となるので、11 月 と 12 月に働いた分の報酬が ”売掛金” となります。

(※) LB の場合、月々のタイムカードの〆日が納品日と同じ扱いになる。

同様に確定申告の際に計算する金額は、入金ベースではなく、売上を立てた時=納品ベースで計算します。つまり実際の入金とは 2 ヶ月ずれる感じになりますね。

私だけかな?ここ、すぐに飲み込めなかった点でした。過去に青色申告(現金主義) で申告していたことがあり、今回 LB を始めた時に初めて白色申告した所、2 ヶ月ズレたまま計算していたので、間違えて確定申告の時に前年の分を修正申告しました (間違えても 5 年以内は修正できます)。

この点詳しく書かれている税理士事務所のサイトがありました(フリーランスが間違えている『売上はいつ計上するか』の注意点)。

これを間違えないための私の案は、顧客も台帳管理しておくことです。顧客の締め日と支払日を意識することで、誤りが減らせると思います。確定申告時の売上明細入力にも役立つし。

確定申告の必要書類

白色申告
確定申告書B 所得税計算に関わる数字を入れていく書類
収支内訳書 ↑の根拠
添付書類台紙 本人確認書類(マイナンバー紐付け用)

白色申告は、事前の届け出なしに誰でも行えます。

青色申告(単式簿記・10万円控除)
確定申告書B 所得税計算に関わる数字を入れていく書類
青色申告決算書
↑の根拠。ほぼ収支内訳書と変わらない
添付書類台紙 本人確認書類(マイナンバー紐付け用)

上記に加えて、事前に開業届を出し、青色申告する旨の届け出が必要です。届け出の提出期限は、申告対象となる年 (つまり確定申告の前年) の確定申告期限まで。まだ届け出をしていない人は、今年は白色申告となりますね。

[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続 – 国税庁

[手続名]所得税の青色申告承認申請手続

先述した現金主義による計算を選択される方は、ここで一度に届け出を済ませることも可能です。

[手続名]所得税の青色申告承認申請(兼)現金主義の所得計算による旨の届出手続

帳簿自体は、簡易帳簿での記帳が許されています。簡易とは言っても白色申告と同じエクセルの一覧表ではなく、”補助簿” に挙げた 5 種類の帳簿を準備しておくことになっています。書く内容は一緒ですが、自分ならこの段階からソフトを使うかな。

青色申告(複式簿記・55万円控除)

上記 ”青色申告(単式簿記・10万円控除)” の書類に加え、以下の書類を提出できること。

 

・損益計算書

・貸借対照表

・棚卸表

これを出すということは、複式簿記で帳簿をつける必要があるということ。

この単式簿記 → 複式簿記への壁が辛いので、青色申告専用ソフトを使って何とかすると良いです。私も簿記を全く知りませんが、ソフトが勝手に書類を揃えてくれていたので、青色申告できていました。とにかく取引だけしっかり登録しておけば大丈夫。

専用ソフトは今は軒並みオンラインでも使えますね。フリープランも用意されています。使い方サポートを受けたい場合は、有料プランにアップグレードする必要があります。

青色申告(複式簿記・65万円控除)

上記 ”青色申告(複式簿記・55万円控除)” の書類に加え、以下のいずれかの条件を満たすこと。


・申告年の仕訳帳、総勘定元帳を電子帳簿すること
・e-Tax 申告

ここは全くハードル高くはないので、ぜひそうしたい所。

白色申告と青色申告で、どれだけ税金が違って来るか?

銀行手数料以外に経費がほとんどかからない LB のような仕事の場合、「扶養内で働くかどうか」が申告種別の判断の分かれ目となりそうかな?

年収 100 – 130 万程度だと、白色申告と青色申告 (単) の場合で税金がほとんど変わらないから。青色申告 (複) だと、かなり大きく違って来ますが。

この年収帯の場合、ものすごくザックリ計算すると税金 (所得税と住民税) は課税所得の 15% 程度です(もちろんもっと稼いでいる人はもっと取られる)。

仮に年収 130 万、経費 3 万だとすると、

基礎控除が 48 万(2020年〜)、青色(単)の控除額が 10 万、青色(単)の控除額が 65 万なので、単純計算で

  • 白色 (1,300,000 – 30,000 – 480,000) * 0.15 = 118,500 円
  • 青色(単) (1,300,000 – 30,000 – 480,000 – 100,000) * 0.15 = 103,500 円
  • 青色(複) (1,300,000 – 30,000 – 480,000 – 650,000) * 0.15 = 21,000 円

年に払う税金がこのくらい違います。このお金と手間を、あなたならどう見ますか?

もしそこまで手間をかけずに節税したい場合、たとえばふるさと納税による寄附金控除など、控除できるものを増やす方法もあります。

その他、控除できるもののリストは↓

「所得から差し引かれる金額」(所得控除) – 国税庁

扶養を外れ、国民健康保険・国民年金を自身で支払っている人は、忘れずに入れたいですね。(ここは国側で連携したら把握できるだろうのに、こちらから申告しないと黙って税金を多く取るなんて全くプンプンです。)

経費率にも注意

経費率 =(経費 ÷ 収入)× 100

この割合が高すぎると、税務署から脱税を疑われる可能性あり。申告準備をしていて割合がおかしなことになったら、「何か間違えているかも?」と一度疑ってみる必要があるかもですね。

フリーランスさん必見!経費割合っていくら位か知っていますか? – ママワークス

経費にできるもの

LB の仕事では経費にできるものが ”支払手数料” くらいしか基本無いのだけど、他の仕事もしている人は、経費になるのにしていないものが見つかったり、”経費で落とす”というワザが使えたりするものが、探せばあるかも!?申告書類の ”経費” 欄に目を通してみましょう。そこには項目として記載されていないものも結構あるので、「これもできるそうじゃない?」というものが思いついたら、ググってみると良いですね。損しないよう気をつけよう!

私が思いつく中で LB の仕事をしている人でも使えそうなものは、白色申告の一番簡単な方法 – 経費にできるもので挙げた通りだけど、freee のページ「個人事業主の節税対策|経費を増やして税金を減らす11の方法」も参考になると思う。

ポイントで仕入れした場合の処理

経費処理に絡んで・・・仕入れ時にポイントで支払うことも多いですよね。その書類上の処理の仕方は、こちらのサイトで税理士さんがとてもわかりやすく書かれていました。

記帳の疑問は、国税庁のサイトで解決できる

国税庁のサイトには便利な情報がたくさんあります。だけど自分で気づいて探さないと、なかなか見かけることが無かったり、あまり噛み砕いて言ってくれなかったりするので、事前知識が無いと大変な気がします。

↓帳簿のフォーマット

[国税庁] 帳簿の記帳のしかた − 事 業 所得者用 −

白色は書式が決まっていませんが、最初は自分で苦しまずにこちらを参考にすると良いです。そして確定申告を何度かやるうちに、自分の使いやすいフォーマットに直して行けば良いと思います。

↓記帳の練習もできます

記帳の仕方がわからない方へ

地域の税務署で、記帳指導の機会が得られることもあります。

↓帳簿の保存期間について詳細

[国税庁] 個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について

ちんぷんかんぷんだよ!って人は、地域の税務署をバンバン活用しましょう。それか、税理士に頼むか涙。

税についての相談窓口

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