Google Sheets で便利ツールを作って遊びつつスキルアップして行こうシリーズ。
今回学べる内容:
- 「集計」の続き … SUM、COUNTIF でチェックボックス数をカウント
- 「グラフ」… レーダーチャート
Wellness Wheel、あまり国内では有名じゃないけど、Rater の皆さんは見たことがありますよね。いくつかの簡単な質問に答えて行くことで、自分の今の心と体の健康バランスの状態を 7 つの軸に分けて俯瞰できるツールです。自分の生活の中で充実していること・ストレスを感じていることを冷静に分析することができます。
Wellness Wheel – Indiana Univ.
Wheel が大きな円に近い状態まで満たされている時、自分は心身共に健康状態にあり、生活が充実していることでしょう。Wheel の中に欠けている所があれば、そこをカバーする努力に時間を割くべきです。7 つの軸の中に一つでも大きくバランスを崩している所があると、いま健康ではない状態ということ。
さて。この Wheel、「質問にチェックしたら、自分のグラフを自動的に作ってくれる」ようにしたくないですか?私はしたかったので、作ってみました。
スプレッドシートで作るとグラフ作成も簡単です。データさえあればすぐに作ることができます。一度作れば、自分の Wellness の状態をいつでもチェックできます。「何かわからないけど気分が乗らない」と感じた時に、開いてみると良いですね。
ちなみに私も今やってみたら、”Occupational” の値が低かったです。そうです、今日は “No Task” を見たからです笑。最近少し休んでいたこともあり、焦りを感じている所。ここが満たされて全体のバランスが良い時は、メンタルも安定して、色々とやる気もあって良い感じなのですが。
Google Sheets で Wellness Wheel グラフを作る
こんなの作ってみましょう。所要時間はものの数分で、後は個人的な拘り次第です。
データソースを用意する
質問データ
- 自分用なので、どこか適当な場所から質問データを取得して来ましょう。それを Google Sheets に値貼り付けします。
- チェックボックスをつけましょう。質問の横にカーソルを置いて、メニューの [挿入] → [チェックボックス] を選択します。このチェックボックスは他のセルにコピペ可能です。
チェックボックスの集計方法
“TRUE” ならカウント(、”FALSE” ならカウントしない)、とする数式を入れましょう。COUNTIF 関数でできます。これをチェックボックスと同じ行にでも入れておくと良いです。
= COUNTIF([チェックボックスのセル],TRUE)
グラフ用データソース
グラフの元となるデータを準備します。”項目名” と、各項目の “チェックの集計数” を一覧表にしておきます。
Physical [集計数]
Emotional [集計数]
Intellectual [集計数]
Spiritual [集計数]
Environmental [集計数]
Social [集計数]
Occupational [集計数]
[集計数] は、SUM 関数で各項目の COUNTIF のセルを指定します。
=sum(D4:D6)
グラフを作る
- [挿入] → [グラフ] で作成
- 種類は “レーダーチャート”
- 下のような データソース (網掛け部分)を選択
- [X軸] に項目名、[系列] に各項目のチェック数合計を指定
- ラベルやタイトルをつけたり、見た目をお好みでカスタマイズ
<参考> 私のグラフの設定
できました!あとはチェックボックスをポチポチしたら、グラフも自動で更新されます。
他の色んなグラフも同じ要領で作れます。データいじりや数字の分析はスプレッドシートにお任せ!